2024年 会長就任挨拶 公益社団法人滋賀労働基準協会 会長 有森 淳三(TOTO株式会社 滋賀工場長)
この度、公益社団法人滋賀労働基準協会の会長に選任されましたTOTO株式会社の有森と申します。
前会長枝國が本社へ異動したため、残り1年間会長を務めさせていただきます。
働く皆さんが健康で安全な会社生活を送れますよう、安全衛生活動のさらなる活性化を図って参りたいと思いますので、
皆様のご理解とご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、新型コロナウイルス感染症は5類に移行し、経済活動は以前の状況に戻っていますが、人手不足、物価高、
記録的な円安等我々事業場を取り巻く状況は厳しいものがあります。また、地震の頻発、地球温暖化による天候不順など
社会面での不安要素もあります。
こうした中で、労働者の健康と安全の確保は経営トップにとって最優先すべき課題ですが、昨年全国では死亡者数こそ
過去最少となったものの、休業4日以上の死傷者は3年連続で増加しました。滋賀県内においては、死亡者は1名減少して10名、
休業4日以上の死傷者は従来型の災害に限ると4年連続で増加し、
1,518名となっています。昨年から第14次労働災害防止推進計画が
始まり今年は2年目となりますが、ワースト4災害といわれる、「転倒」、「腰痛等」、「墜落・転落」、「はさまれ・巻き込まれ」の
防止を重点として安全管理をより一層行っていく必要があります。特に、今後高齢労働者の割合が増加すると思われることから、
ハード・ソフト両面での対策が必要になってくると思われます。また、当協会におきましては、製造業が中心であることから、
「製造業での死亡災害ゼロ」を目標としているところですが、平成14年以降達成できておりません。死亡災害ゼロを達成し、
継続されるよう、各事業場のより一層の取り組みをお願いしたいと思います。
また、昨年新たな化学物質規制が導入され、リスクアセスメントを中心として、労働者の健康確保のための自律的管理が
求められていますので、労働基準協会といたしましても、引き続き、情報の提供や必要な教育の実施に取り組んでいく所存です。
6月11日の定時総会では、コロナ以前と変わらない事業計画を報告していただきました。この計画推進に向けて、滋賀労働局、
各労働基準監督署並びに関係団体等との連携を図り、理事、監事の皆様にお助けいただき、会員事業場のご理解を得ながら
協会運営に努めてまいりますので、前会長と変わらぬご支援、ご協力をお願い申し上げます。
以上簡単ではございますが、会長就任のご挨拶とさせて頂きます。よろしくお願いいたします。