2024年 年頭のご挨拶 公益社団法人滋賀労働基準協会 会長 枝國 聡司
新年あけましておめでとうございます。
日頃より皆様には滋賀労働基準協会の事業運営に多大なるご理解とご協力を賜り、有難く厚く御礼申し上げます。
昨年は新型コロナウイルス感染症に一定の区切りがつき、当協会の活動は順調に遂行することが出来ました。
皆様のご支援に重ねて感謝申し上げますと共に、本年も引き続きご協力賜りますようよろしくお願いいたします。
滋賀県内の労働災害につきましては、休業4日以上の死傷者数は新型コロナウイルス感染症関連を除いて1,298件(昨年10月末まで)と
前年比ほぼ横ばいで推移しています。
ワースト4災害といわれる「転倒」、「腰痛等」、「墜落・転落」、「はさまれ・巻き込まれ」は、その傾向が変わることなく多発しており、
これらを重点的に防止していくことが強く求められます。
当協会では製造業が中心であることから、「製造業での死亡災害セロ」を目標としておりますが、とても残念なことに製造業で5名
(昨年10月末まで)の尊い命が「転倒」、「はさまれ・巻き込まれ」等で失われました。
昨年から第14次労働災害防止推進計画が始まっており、「ゼロ災滋賀」を合言葉に、それぞれの事業場が積極的に安全衛生活動に
取り組み、これ以上悲惨な災害が起こらないよう、そして一人の被災者も出さないよう、より一層の取り組みをお願いしたいと思います。
日本は少子高齢化が進んでおり、人手不足の中で採用が困難な状況が多くの事業所で顕在化していると思われ、これから益々その傾向が
急激に強くなっていきます。事業を継続して社会の発展に貢献していくためにも、高齢者や外国人を含む全ての人がより安全で働きやすい
職場環境を整備していくことが求められます。
当協会といたしましては、会の目的である「労働者の福祉の向上と産業の健全な発展に寄与する」ために、関係法令や事業者を取り巻く
環境の変化を捉え、各種情報の提供や必要な教育の実施に引き続き取り組んでまいります。
最後に会員事業所の皆様、関係行政機関・諸団体の皆様の益々の御発展を祈念致しまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。